プロが教えるお掃除アドバイス

病院清掃業者が教える浴室のカビ対策①

ジメジメとした梅雨が終わり、急に日差しも強く、気温も一段と高くなりました。今の時期は梅雨の時期に浴室に発生したカビについてお困りになっているご家庭も多いのではないでしょうか? 今回は浴室のカビ対策をご紹介します。

・浴室のカビの除去法

まず、洗剤やブラシでこするだけではカビの除去にはなりません。カビの根が残っているからです。またすぐに増殖をします。カビ取りにはやはり、市販のカビ取り剤を使用することが最も有効です。たいへん強い薬品なので使用時には保護メガネ、手袋などを着用しましょう。

使用方法はカビ取り剤を吹きかけるか、バケツなどに使用する分だけ小分けにして、泡を立てて洗車ブラシやハケなどで塗布してください。ここで気をつけることは壁面の下から上へ、カビ取り剤を塗布していくことです。

浴室

 

 

 

 

 

上から塗布していくと、液だれによって型が残って消えなくなる場合があるので、気をつけてください。浴槽の隅などのパッキン部分などは、ジェル状のカビ取り剤などが市販されていますのでそれを使うのがよいでしょう。

ない場合はティッシュなどをこより状にして、上に敷き詰めてその上にカビ取り剤を吹き付けるのが良いでしょう。カビ取り剤を塗布後30分~1時間放置した後に、水を流すと大方のカビは除去されています。

これで除去できない場合は、再度取れていない部分に、カビ取り剤を吹き付けて乾燥しないように、サランラップなどでパックをして、そのまま半日から一日おいておくと、カビ取り剤が奥にまで浸透して黒ずみも取れます。それでもダメな場合はコーキングやタイルの目地のやり直しが、必要になりますので早めのカビの手入れを心がけましょう。

あと、意外と見落としがちな箇所が、浴槽の側面パネル(エプロン)を外した中の部分や、鏡の裏などです。これらの部分を忘れているとせっかくきれいになった浴室もカビが再度増殖しますので忘れずに気をつけてください。 ※エプロン部分はいったん取り外すと、はめ込みが出来ない物もありますので強引に取り外さないでください。

ついでに、初期の石鹸カス汚れなどは除菌用のクレンザーなどを使用し、擦ると効果があります。鏡の白い水垢などは、初期の汚れの場合はクエン酸水(100ccの水に小さじ一杯強のクエン酸を溶かしたもの)を吹き付けてカビと同じようにサランラップなどでパックをして10~30分からしてスポンジなどで擦ると効果があります。

次回はカビの予防を説明させていただきます。